詳細 | |
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記事年月 | 2014年7月-9月 |
号数 | 64 |
媒体 |
専門紙 |
大分類 | 9月 |
小分類(国名等) | 中外日報 |
記事タイトル | *「終活ブーム」でエンディングノート広がる |
本文テキスト |
終末期に備えて自らのことを書き留めておくエンディングノートが「終活」ブームのなかで広がっている。浄土宗総合研究所は『縁の手帖』を製作した。人生の記録、終末期医療、葬儀の希望などのほか、先祖の法名や遺族が葬儀・法事を記録するページがあり、命のつながりを意識できるようになっている。行政レベルでは横浜市磯子区がノートを区民に無料配布している。高齢者の権利擁護から始めたが、人生を振りかえることで生きがいが生まれ、第2の人生を踏み出す<“スターティングノート”>として活用されているという。また企業ではSMBC日興証券が作ったノートは財産管理のページが充実。2015年の税制改正を控え、相続対策への関心は高く、そうした人が書き方講座に参加し、担当者と相談するなかでその人にふさわしい金融商品が見えてくるという。 武藤頼古・終活カウンセラー協会代表理事は「エンディングノートの目的は書き上げることではなく、人生を考えること。(家族をはじめ)親しい人との縁をつなぎ留める道具であり、今後もさまざまな形で活用されていくだろう」とみる(26日付。関連で3日付に<再評価される「寺院で葬儀」>、17日付に<高齢者のための修行システム開始。第二の人生は禅僧>)。 |