詳細 | |
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記事年月 | 2014年7月-9月 |
号数 | 64 |
媒体 |
国内 |
大分類 | 【1.神道】 |
小分類(国名等) | |
記事タイトル | *祇園祭、「後祭」と「大船鉾」の復活 |
本文テキスト |
八坂神社(京都府京都市)の祭礼・祇園祭のハイライトである山鉾巡行が、49年ぶりに「前祭(さきまつり)」と「後祭(あとまつり)」の2日にわけて行われた。7月17日の前祭には23基、24日の後祭に10基の山鉾が巡行した。山鉾巡行は、八坂神社の神輿が町内を渡御するのに先立って行われるもので、従来は神輿が同神社から四条御旅所(おたびしょ)へ向かう「神幸祭」の日に前祭を、四条御旅所から神社へ戻る「還幸祭」の日に後祭を行っていたが、祭りが観光化するなかで1966年から、すべての山鉾が1日のうちに巡行するようになっていた(京都・京都・夕7/17、京都・京都・夕7/24)。 祇園祭の担い手は近年不足し、伝統の存続が危ぶまれていたが、2009年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されて以降、伝統回帰の機運が高まっている。今回の後祭では、1864年の「蛤(はまぐり)御門の変」で一部の装飾を除いて焼失した「大船鉾(おおふねほこ)」が、地域住民の努力で150年ぶりに復興され、豪華な姿をみせた。その他にも、囃子方を復活させたり、若者の参加を促すなど、地域ごとにさまざまな復興の試みがみられた(朝日・京都7/16、毎日・東京7/23ほか)。 |