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記事年月 | 2003年12月-2004年2月 |
号数 | 22 |
媒体 |
国内 |
大分類 | |
小分類(国名等) | |
記事タイトル | リード文 |
本文テキスト |
オウム真理教(現・アーレフ)と創価学会。今季の印象的な宗教記事はこのふたつの団体をめぐる報道だった。 夏の参院選をにらみ、民主党菅代表が公明党と創価学会を批判し、自公の切り崩しを狙ったように、先の衆院選では、学会票に救われた議員も多い一方、自民党内には公明党・創価学会に対する根強い不満感が横たわる。また、公明党側も自衛隊のイラク派遣をめぐって意見が割れており、神崎代表は派兵予定地のサマワに赴くというデモンストレーションを披露し、秋谷・創価学会会長は一般紙への異例の長文インタビューを掲載した。このような表に見える・見せる動きとは逆に、ヤフーBBの顧客名簿漏洩事件は、見えない・見させない部分であり、注意が必要だ。 2月27日。松本智津夫・元オウム真理教代表に死刑判決が東京地裁で出された。地下鉄サリン事件から9年。各メディアで組まれた特集記事・番組は、事件が恐ろしいものであったことを再確認させると共に、多くの人にとってその記憶が風化しつつあったことに改めて気づかせるものであったのではないだろうか。今回の小特集はそんな判決前後のオウム事件に関するメディアの動きをまとめたもの。番組に登場する教団幹部、神奈川県警、TBSなど、事件に関与し、事件を止めることができなかったという自省と自己検証のメッセージとともに、判決に際し、宗教学・宗教界にはあまりコメントが求められなかったという事実も紹介する。 |