詳細 | |
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記事年月 | 2012年10月-12月 |
号数 | 57 |
媒体 |
専門紙 |
大分類 | 10月 |
小分類(国名等) | 仏教タイムス |
記事タイトル | *中村元博士記念館開館 中村元賞に宮治明教授 |
本文テキスト |
<世界的なインド哲学・仏教学者の故中村元博士>の生誕100年記念事業の一環である中村元記念館の開館記念式典が、10月10日に島根県松江市で行われた。同日は中村の命日であり、同地は故郷である。記念館には中村の蔵書3万冊が寄贈され、自宅書斎を再現し遺品が展示されている。式典で在大阪神戸インド総領事館のヴィカース・スワループ総領事は、「中村氏以上にインドと日本人を近づけた人はいない」と敬意を表した。同館は今後、仏教系大学のサテライト教室など、学術振興や研究者の交流の場としても活用される(18日付)。また「中村元博士の世界」で蓑輪顕量・東京大学大学院教授は、中村が日本の因明研究においても研究の道標になったことを記している。因明とは仏教論理学のこと(25日付。11月1日付)。 第22回中村元東方学術賞は仏教美術史の宮治明・龍谷大学教授に贈られ、10月10日に松江市のホテルで授賞式が行われた。「インドおよび中央アジアの仏教美術に関する図像学的な研究においてきわめて顕著な」成果をあげたことが評価された(25日付)。 |