詳細 | |
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記事年月 | 2011年7月-9月 |
号数 | 52 |
媒体 |
国内 |
大分類 | 【特設項目 東日本大震災関連】 |
小分類(国名等) | ◆習俗・慰霊関連 |
記事タイトル | *初盆前に区切り、遺体なき葬儀 |
本文テキスト |
震災から5ヶ月が経とうとしている被災地では、8月の初盆を前に行方不明者の死亡届を提出して葬儀を行い、気持ちに区切りをつけようとする人々が増えているという。岩手県大槌町で2人の親族が行方不明となった男性は「死亡届を出したら二度と会えないと認めるようでつらかった」と話す。苦悩の末、初盆を前に供養をすることを決め、死亡届を出し8月7日に葬儀をあげた。同町の寺院では7月中旬頃からそれまでほとんどなかった行方不明者の葬儀が全体の半分ほどを占めるようになったという。また、同県釜石市の仏具店は「7月だけで2年分の仏壇が売れた。被災してもきちんとまつりたいという気持ちは当然強い」と語った。震災の行方不明者は、8月8日時点で4800人を超えるが、行方不明になって3ヶ月が過ぎた被災者については、自治体が家族からの死亡届を受理し、法的に死者とする措置が取られている(読売・東京・夕 8/8、同・岩手 8/10ほか)。 [→ラーク便り51号21頁参照] |