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記事年月 | 2016年4月-6月 |
号数 | 71 |
媒体 |
国外 |
大分類 | 【1. 東アジア・太平洋地域】 |
小分類(国名等) | ◆中国 |
記事タイトル | *墓代わりに老朽マンション購入や散骨が増加 |
本文テキスト | 経済成長とともに上海など沿岸部の大都市では地価が高騰し、お墓を買えない人が急増している。そうしたなかで、散骨が人気を集め、郊外の老朽マンションを購入して遺骨の置き場所にする動きが広がっている。上海中心部の墓地は1平方メートルあたり平均9万元(約153万円)とマンションより4倍も高い。遺骨の置き場所とするマンションは、農村部にある築30年以上の老朽化した物件で、40平方メートルで15万元程度の部屋。住民とのトラブルを避けるため、ほとんどの人がこっそり購入するという。また、海への散骨で人気を集めている東北部の遼寧省大連では週1回、遺族が船に乗り、花などとともに遺灰を海にまく。2020年頃に墓地用地がなくなると予測した政府が散骨を奨励しており、費用は無料。散骨利用者は市民政局によると年20%のペースで増えているという。中国では火葬が定着しているが、家族で1つの墓を建てるのではなく、個人がそれぞれ購入することが多く、この風習が価格高騰と供給不足の背景にある(日経5/8)。 |