詳細 | |
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記事年月 | 2015年7月-9月 |
号数 | 68 |
媒体 |
国内 |
大分類 | 【7.皇室】 |
小分類(国名等) | |
記事タイトル | *「玉音放送」原盤初公開、「終戦の詔勅」原本の公開も |
本文テキスト |
宮内庁は8月1日、昭和天皇がポツダム宣言の受諾をラジオで伝えた「玉音放送」の原盤および御文庫(おぶんこ)付属室の写真や資料を公開した。これまでテレビなどで用いられていた玉音放送の音声は、1946年7月にGHQ(連合国軍総司令部)に貸し出され、そこで複製されたものとされる。今回初めて公開された原盤では、玉音放送の長さが既存の音源よりも10秒以上短い4分30秒だった。既存の音源は、繰り返しの複製によって再生速度が間延びしているため、昭和天皇の本来の肉声よりも低くくぐもった声になっているとみられる。また、1965年以来50年ぶりに写真公開された「御文庫付属室」は、終戦を決断した御前会議が開かれた防空壕。同庁が2015年7月に撮影した25枚の写真と映像、図面が同庁のホームページに掲載された。各紙では玉音放送の全文掲載がなされ、御文庫付属室の写真や図面が大きく取り上げられている(読売・東京8/1、毎日・東京8/1ほか)。 また、玉音放送で読み上げられた「終戦の詔書」の原本が、8月10日から15日、国立公文書館(東京都千代田区)にて、2年ぶりに公開された。同館で同月29日まで行われる、「昭和20年」をテーマに掲げた企画展の展示の一つ。この企画展では、昭和天皇とマッカーサー最高司令官の会見や、1941年の対米英開戦時の「宣戦の詔書」を含む計34点の公文書も展示される(朝日・東京8/10、日経・東京・夕8/10ほか)。 |