研究成果・刊行物

 
『「神社組織に関するアンケート調査」報告書』
「神社組織に関するアンケート調査」報告書財)国際宗教研究所 宗教情報リサーチセンター
B5判・86ページ 平成15年刊 非売品
※本報告書は原則として非売品ですが、残部がある限り、ご希望の方に実費でお分けします。



本報告書は、(財)国際宗教研究所 宗教情報リサーチセンターが平成14年度に行った、神社関係者を対象とした調査・研究の報告書です。この調査・研究は、協賛会員の要望を受けて実施されたもので、神社と氏子・崇敬者との関係の現状を確認することを主たる目的としています。

アンケート調査は、全国約2,200社の神社を対象に、平成15年1月から2月にかけて郵送によって行いました。最終的には、500近くの神社から回答が寄せられましたが、これは郵送法による社会調査としては、まずまずの回収率であり、神社側のこの問題への関心の強さが感じられました。

分析では、氏子総代・責任役員の選出法、総代会・責任役員会の開催方法や、 神社組織及び活動の概要、神社を運営していくにあたっての基本的な事柄などについて尋ねた26の質問項目を集計し、重要な論点については、旧社格や予算規模、所在地などと クロス集計を用いて、その特徴をわかりやすく提示しています。

これによって本報告書は、神社の現状を示すとともに、今後の神社のあり方や社会における位置づけなどを議論する際に、貴重なデータを提供するものとなっています。


目次
第1部 集計結果
 回答した神社
 都道府県別回収率
 回答者の役職名
 神社の法人関係
 旧社格
 年間予算規模
 平成14年度の神職・職員数
 氏子・崇敬者の内容
 氏子区域と氏子・崇敬者について
 歳入のうち、最も多くを占めるもの
 諸祭以外の収益事業活動
 総代会の有無
 総代会に関して
 宮司・代表役員・責任役員について
 総代会の開催頻度
 総代会の議題
 総代会の記録の有無
 総代の選び方
 総代の選出方法の決め方
 責任役員会の開催頻度
 役員会の議題
 役員会の記録の有無
 責任役員の選び方
 責任役員の選び方の明文化
 責任役員の選出方法の決め方
 総代と責任役員の関係

第2部 クロス集計と分析
第1節 主要項目のクロス集計
 指標相互の関係
 氏子区域の有無とのクロス集計
 氏子・崇敬者の割合とのクロス集計
 氏子の世帯数とのクロス集計
 崇敬者数とのクロス集計
 崇敬者団体数とのクロス集計
 もっとも多い歳入とのクロス集計
 総代の選び方
 総代の選出方法の決め方とのクロス集計
 責任役員の選び方とのクロス集計
 氏子区域の有無と選出方法とのクロス集計
 氏子・崇敬者の割合と選出方法とのクロス集計
 総代や責任役員の選出方法の決められ方と実際の選び方とのクロス集計
第2節 神社地域的条件と活動形態
 予算・収入に関する分析
 収益事業とのクロス
 氏子・崇敬者とのクロス
 総代会・役員会の議題

第3部 自由回答の紹介
 当アンケート調査に対する意見
 旧社格別ごとの傾向
 総代会の実態について
 将来を展望しての意見

資料 アンケート内容


研究スタッフ
井上順孝  宗教情報リサーチセンター長・國學院大學神道文化学部教授 (序説及び全体の総括)
市田雅崇  慶應義塾大学大学院 (主として第2部第2節を担当)
伊藤久美  國學院大學大学院 (主として第1部及び第2部第1節を担当)
森 瑞枝  宗教情報リサーチセンター研究員 (主として第3節を担当)

※所属は平成14年度のもの